あけましておめでとうございます。
この3月で、東日本大震災と福島第一原発事故から14年の月日が経とうとしています。わたしたちのいる福島県浜通り地方では、復興が進んできた面もあれば、今もなお多くの問題が続いている面もあります。第一原発の廃炉作業や除染土の処理への道筋は不明確なままですし、いまだに人の住めない帰還困難区域も広がっています。さらに極端な人口減少や高齢者の孤立など、さまざまな問題が今後も続くでしょう。
昨年同様、「見さ来ぅ南相馬!」を今年のカリタス南相馬のキャッチフレーズとしました。意味は「南相馬のあたりを見に来てください」です。以前、この地に来たことのある方も、まだ来たことのない方も、是非、この地を訪れて、この地の現状や以前との変化を実際に見て、感じて、考えてほしいと思います。また、この地の人や食べ物、伝統の素晴らしさにも触れていただきたいと願っています。
今年2025年はカトリック教会では25年ごとの「聖年(英語でjubilee year)」にあたります。聖年を特徴づけるのは巡礼です。人は神との出会い、自分との新たな出会いを求めて巡礼の旅をしますが、この地を巡礼のように訪れてくださる方も少なくありません。この地を訪れる方々が、この14年間で起こったことの意味を思い巡らし、未来への希望を見いだすことができますように。
カリタス南相馬の日々の活動は地味なものです。今年も、この地に生きている方々にさまざまな形で寄り添いながら、喜びと生きる意味を一緒に探していきたいと願っています。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2025年1月6日
一般社団法人カリタス南相馬代表理事
幸田和生
* 写真は、浪江町請戸漁港の初日の出です。